ホームページを作るときにまずやること

コラム
レベル: ★★☆☆☆

こんにちは、K’z Style代表・宮崎です。

ホームページを持ちたいというかたからよくお伺いするのが「何から始めたらよいかわからない」ということです。
ホームページを持つのが初めてというかただけでなく、リニューアルしようとされているかたも「何をすべきか」で悩まれているようです。

中にはデザインやHTMLの勉強を始めようとされる勉強熱心なかたもいらっしゃいますが、ちょっと待ってください。そのような制作面の話の前に決めておくことがあるんです。

今回は「ホームページを持とう」と思ったらまずやることをご紹介します。
何も特別な勉強を新たに始めろ、という話ではありません。基本的なことを決めていくという作業が主になります。

ホームページの主目的は何でしょう?

まずはこれが一番肝心です。何のためにホームページを持とうと思ったのでしょうか
たとえば

  • 商品を知ってもらいたい
  • 会社/お店を知ってもらいたい
  • 商品をネット販売したい
  • 情報を提供したい

などなどあるかと思います。
まずはホームページの主目的を決めることで次のステップに進めます。

やめておいたほうが良いのは、いきなりホームページのデザインを考えてしまうこと。
主目的も決まらずにデザインを考えてもまとまりません。却って遠回りになってしまいます。

ただ、この時期にやっておいても良いことは「他のホームページをたくさん見ること」でしょう。
同業種でも異業種でもかまいません。他のホームページを見ることで、他社はホームページで何を訴えているのか、ホームページで何ができるのかが(なんとなくでも)わかってくるのではないでしょうか?

ホームページを見て欲しい人はどんな人?

今から作ろうとしているホームページを見て欲しい人(=お客様)を絞り込みましょう。

「世界中のいろんな人」というものではダメです。結局だれも見てくれません。
ホームページの目的が決まれば、それを見て欲しい人も見えてくるかと思います。
できるだけ具体的に見て欲しい人を想像しましょう。たとえば

  • 性別
  • 年齢層
  • 職業(会社員、主婦、学生、経営者、など)
  • ライフスタイル
  • 自社/商品に対する知識はどれくらいか(全然知らない、名前は聞いたことがある、使っている、など)
  • 自社/商品に対する興味はどれくらいか(たまたま見つけた、会社/商品の名前で検索した、SNSで知った、欲しい、持っている)

といった内容を想定していきます。
お店であれば、よく利用してくださるお客さんをイメージするのが良いでしょう。
ホームページで商品をアピールしたいのであれば、その商品を使ってくださる(または使って欲しい)人をイメージしましょう。

ここで想定する人は、「あそこのXXさんにホームページを見て欲しい」というくらい具体性を持たせてもよいくらいです。
しっかりと人物像を絞り込みましょう。

ホームページ閲覧者は何を一番知りたいでしょうか?

ホームページを見て欲しい人物像が固まったら、次に、その人はホームページで何を一番知りたいと思っているかを考えましょう。
たとえば

  • その商品を手に入れることによって自分の生活がどう変わるか知りたい
  • ホームページから自分の生活/健康/仕事についての参考になることを知りたい

などを想定していきます。
ここ、結構難しいと思います。
あくまでも「ホームページを見る人」の立場で考えないといけないのですが、ついつい「ホームページを見せたい人」の立場で考えがちです。提供者が見せたいものと享受者が本当に見たいものは違うことが多いので注意しましょう

ホームページを見ることによるメリットは何でしょうか?

だんだん難しくなってきます。
ホームページを見て欲しい人が決まりました。その人が一番知りたいことも想定できました。

では、実際にその人が、今から作ろうとしているホームページを見ることによって得られるメリットはどういったことでしょう?
たとえば

  • 他で買うよりも安く商品を手に入れられる
  • 生活/健康/仕事についての知識がつく

ここも難しいのですが、「会社がよくわかる」「商品の知識がつく」で終わらないようにしましょう。
「会社がよくわかる」「商品の知識がつく」ことでその人にどんな変化が起き、それがメリットとなるかを考えます。
要は「私(=お客様)にとってどんな良いことがあるの?」という視点です。

ホームページのゴールは何でしょうか?

最後に、ホームページを見てくださったかたにどうなってもらいたいのか、を考えましょう。
たとえば

  • 会社/お店/商品の名前を覚えてもらうこと
  • 会社/お店/商品のファンになってもらうこと
  • ホームページを見た人に正しい知識を持ってもらうこと
  • 常に会社/お店と日常的な関わりを持ってもらうこと

などです。
これが「ホームページの役割のゴール」になります。
ホームページを作ったことによってそれを見た人がこうなってほしい、こういうアクションを起こして欲しい、ということを想定しましょう。
売上が上がる、集客アップというのはその結果で、こちらの事情に過ぎません。

現況の把握

ホームページのリニューアルをお考えであれば、現在のホームページのアクセス状況の把握をすることも大切です。

  • 1日/1月の平均来訪者数
  • どんな方法で来たか(Google検索、Twitter, Facebook, Instagram、など)
  • どんな検索語句で検索しているか
  • どのページを一番参照しているか(トップページ以外)
  • どのデバイスからのアクセスが多か(スマホ、タブレット、PC)

などがわかれば良いでしょう。
これらは「Googleアナリティクス」などの分析ツールをホームページにつけていれば把握できます。もし分析ツールを利用していないのであれば、今からでもGoogleアナリティクスをホームページにつけて1ヶ月間でも良いのでこれらの情報をとってみることを強くお勧めします。

また、

  • 今のホームページの気に入っている点
  • 今のホームページの不満点

はどこでしょうか?
リニューアルしようとされているのであればこの2点は思い当たるはずですので書き出しておきましょう。

 

といったことをホームページを作る際に考えていきます。
これらが決まらないと、どんな内容をホームページに載せたら良いかが決まりません。またその内容をどういうふうに表現すれば効果的かも決まらないのでデザインもできません

これらのことを決めずに、いきなりホームページのデザインに入ることが無謀かがおわかりいただけると思います。そのようなこと(いきなりデザインの話をしてくる)ホームページ制作会社さんにはご注意ください。

とはいうものの、これらを一人で考えていくのはなかなか大変なことです。
ご自身のこと(会社のこと、お店のこと)はご自身にはなかなか見えにくいものです。
熱心なかたは特に「自分達がお勧めしたいところ」を優先してしまい、ついつい「お客様はどう考えているか」という視点から外れてしまう傾向にあるようです。

そのために世間には「コンサルタント」が存在します。コンサルタントはあなたの話を聞き、あなたと一緒に考え、ご自身が見えていない所を見て提案してくれます。

K’z Styleはホームページを作る際には、まず今までご紹介してきたことをご依頼主様と一緒に考えることから始めるようにしています。こういったことが固まっていない状態でホームページのデザインを要求してくるかたのご依頼はお受けしないことにしています。

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ホームページを作ることは決して簡単ではありませんが、こういったことを考え抜いて制作されたホームページは必ず良い結果をもたらす「あなたの資産」となります。
楽しみながら頑張りましょう!

最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。

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