もうSEOに頼るのはやめませんか?

コラム
レベル: ★★☆☆☆

おはようございます、K’z Style代表・宮崎です。

「SEOに頼るのはやめろ」なんて、いきなり過激なタイトルをつけてしまったのですが、実はこんな理由からなんです。

  1. 今やホームページのSEO対策は「あたりまえ」になっている
  2. 小規模な企業や店舗にとってSEOは効率的なネット販促手段ではない
  3. あなたのお客様は本当に「ググって」いる?

ここでの対象は中小の企業さんやお店を想定しています。もちろん大企業さんにとってはGoogleやYahooのネット検索は今でも重要なネット販促媒体ですので、ライバルに負けないようにSEOへ投資すべきです。

ホームページのSEO対策は「あたりまえ」

今ホームページを制作する場合、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)を全然考慮しないなんて考えられないことです。ホームページをつくる限り、やっぱり多くの人に見てもらえるようにしないといけませんから、最低限のSEO対策はどこの制作会社さんも行っていることです(良心的な製作会社さんであれば)。

当然行っておくSEO対策

さて、最低限のSEO対策ですが、今や一昔前のような小手先のSEO対策ではどうにもならなくなっていますが、次のようなことは当然やっておくべきでしょう。

  1. 適切なタイトル、description(概要)をつける
    検索してほしい適切なキーワード語句を含むタイトルやdescriptionをつけましょう
  2. 「専門的」で「品質の良い」なコンテンツを書く
    最近はこれが一番肝心
  3. 評価の高いサイト(ホームページ)からリンクしてもらう
    これもまだまだ有効な手段です
  4. キーワードの羅列は逆効果
    「keywords」metaタグは今や無意味です。コンテンツ内にやたらとキーワードを羅列するのはGoogleの検索アルゴリズムに対し逆効果です

これらは専門家でなくてもホームページを持っている人の心がけでできることですので(2. 3.は真剣にやろうとすると非常に難しいですが…)ぜひ行っておきたいところです。

一番やるべきことは「専門的」で「品質の良い」なコンテンツを書くこと

最近のGoogleの検索順位判断(検索アルゴリズム)の傾向として、よりホームページの「内容」を評価するようになってきています。GoogleのAIもどんどん高性能になってきていますので、適当にキーワードを羅列した程度の内容では品質の良いコンテンツとは評価されなくなってきています。

では、逆に「低品質なページ」とは何か、というと、

  • 参照されていないページ
  • 滞在時間の短いページ

と言えるようです。
この辺はGoogleアナリティクスなどを利用してホームページへのアクセスを分析し、早急に改善するのがよいでしょう。

小規模な企業や店舗にとってSEOは効率的なネット販促手段ではない

では、真剣にSEO対策を行おうとした場合、どれくらいの費用がかかるでしょう?

ネット/IT系の費用は、そのほとんどが「人件費」です。どれくらいのスキルの人間が何人、どれくらいの期間関わるかでだいたいの費用が算出されます。
SEO対策を真剣に行うのであれば、

  • どういった戦略(売り出すものは?表現方法は?販売方法は?など)で進めるか、コンテンツはそれに準じているか、を判断/推進するディレクター
  • 戦略に沿ったSEOを講じたコンテンツを書くライター
  • コンテンツを適切に表現できるWEBデザイナー

の役割を行う人々が必要となってきます。
ディレクター、WEBデザイナーは一人でなんとかなるとして、質の高いコンテンツを最低月30本くらいは量産していく必要がありますので、SEOを考慮したコンテンツを書ける専門のライターさんが2人は必要になってくるでしょう。
一人あたり(ざっくり)月50万円の人件費が発生するとして、計4名ですから月に200万円かかることになります
SEO対策は1ヶ月だけやれば良いというものではないので、最低、効果が見え始める4ヶ月は継続する必要があります。
効果が出たらそこでSEO対策をやめるわけにもいきません。やめた途端に検索順位の降下が始まることも考えられます。

といったぐあいに、真剣にSEO対策をやろうと思うとこれくらいの費用はすぐに発生します。ここまでしないと本当のSEO競争には勝てないのです
これを「月数10万円程度でやります」なんていうSEO業者さんが行う内容はたかがしれている、ということがわかると思います。先に書いた「当然行っておくSEO対策」を、専門でもないライターがコンテンツを作成する、プラスアクセス解析程度しかできないでしょう。

さて、

中小の企業さんやお店が月200万円かけてSEO対策を講じたとして、どれほどの売上げアップが見込めるでしょうか?

SEO対策を行うことによって毎月2,000万円の売上増加が見込めるのであればやっても良いでしょうね。
でも、どうでしょう?

次に、こんなことを考えてみましょう。

あなたのホームページを、お客様は「どんなキーワードで」検索するでしょう?

たいていは「お店の名前」「会社の名前」ではないでしょうか?
ニッチな商品/技術を扱っているところであれば、その名前も考えられます。

他に競争相手のいない(少ない)商品であれば、特にSEO対策に莫大な資金を投入しなくても、先に書いた「当然行っておくSEO対策」をきちんと行う程度ですぐに検索上位にあがってきます。

お店の名前も然り、なのです。
「お店の名前 地域名」で検索一位を狙うより、もしかすると新聞の折込広告に掲載するなどのアナログ媒体を使ったほうが、地域のお客様の集客を望めることがよくあります。

ここでさらに考えをすすめてみましょう。

あなたのお客様は本当に「ググって」いる?

最近ググらなくなってきた

最近の若者はGoogleやYahooなどの検索よりもインスタグラム, ツイッターなどのSNSで求めるものを探すことのほうが多いようです。
また「服ならZOZOTOWNのサイトで」「家電ならAmazonで」「ハウツーものならYouTubeで」など、探すものの種類に応じてサイトを特定して検索する傾向もあるようです。

これは若者に限ったことだけでなく、情報量過多に疲れGoogleなどのネット検索が煩わしくなってきた人々が増えてきているという傾向でもあります。

そういった背景を考慮してみると

あなたのお客様はあなたのホームページをググって見つけるのでしょうか?

ここで重要になるのは、あなたのお客様となるターゲット層が利用する媒体を知り、そこで見つけてもらうようにすることです。

最近の傾向として、女性層はインスタグラム、TikTokを、40代以上はフェイスブックをよく利用するSNSとしてあがっています。
男性やパソコンをよく使う層は、まだまだGoogleやYahooのネット検索を使う頻度が高いようです。

あなたのお客様が40代以上の女性であるのなら、Googleの検索順位を気にしてSEO対策に力を入れるよりも、インスタグラムやフェイスブックに記事を投稿して集客するほうが効果的かもしれません。

目的は「集客」すること

ついつい忘れがちになるのですが、重要なのは

SEO対策を行うことが目的ではなく、ホームページにアクセスが集まり、集客・売上げアップすることが目的

だということです。
集客・売上げアップできれば、必ずしも検索結果でトップになる必要はないのです。
Google検索からではなく、SNSからホームページにアクセスされても、SNSから直接集客できてもOKなんです。

また、集まって欲しい「お客様の質」にも考慮したいところです。

お店や企業にとって「良いお客様」に集まって欲しいと考えるのであれば、その「良いお客様」に見つけてもらえる最良の手段を講じる必要があります。
それがGoogleのネット検索なのかSNSなのかアナログ媒体なのか口コミなのかは、あなたの業態や顧客層によって様々でしょう。

このあたりをしっかりと考えていくのが「ホームページ戦略」です。
もう闇雲にSEOに頼るのはやめませんか?

 

K’z Styleは、お客様と一緒に「ホームページ戦略」を考えていきます。

最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。

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